■審美歯科とは
「審美」という言葉の響きから、どのようなことを想像されるでしょうか。美容整形やエステ、などのイメージが湧くでしょうか。審美歯科(しんびしか)とは、美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野の事を指します。歯の機能的な側面と、審美的な側面、ともに日常生活を送るには重要な要素です。患者様によって、悩みも様々ですし、それに対する審美歯科の治療法も様々考えられます。あきらめていた歯の悩みを解決できるかもしれません。歯科医院にてしっかりと自分の悩みを相談し、適した治療を考えてもらいましょう。
■審美歯科の必要性
一言に審美歯科といっても、単純に見た目をきれいにするだけが目的ではありません。審美歯科治療によって、正常な咬み合わせを作り出し、身体の機能をあるべき状態へ導くこともできます。また、歯にコンプレックスを持っていて人と話し辛い、思いきり笑えない、という方の悩みを解消することも、審美歯科の重要な役割の一つです。審美歯科の目的も、他の一般的な医療行為と同様、ひとりでも多くの方が豊かな日々を送ることができるよう、健やかな身体づくりに貢献することにあります。歯についてお悩みの方は、ぜひこのサイトをすみずみまでご覧いただいた上で、一度歯科医師にご相談ください。
人の身体において「きれい」ということと、「健康である」ことは表裏一体のものであり、特に歯においてその美しさは、機能美であることが多いと考えられます。様々な機械や車、電車なども力学的に考えられ、効率良い設計をされた場合に同時に美しさを併せ持ってしまうことに気づくことがあります。だからこそ近年 審美歯科の需要が高まっているのです。
元来、
歯は「生体鉱物」と言われる特殊な身体の組織、器官であり、その機能を果たすために細胞の一つ一つが確実な配置をとって構成されています。機能を果たすために最適な形態を持っているものなのです。そして審美歯科はその最適な形態になるべく近づけることを目的としています。
■歯の変色
歯の変色には様々な原因があります。ここでは大きく、内因性ののもと外因性のものに分けてご説明し、どのような審美歯科の対処法があるかまでをご案内します。
神経を抜いた歯
神経(歯髄「シズイ」)を取ると歯の色はやや暗くなります。この変色は血性色素(血が固まったり、変質したもの)や歯髄組織の腐敗物が象牙質に染み込むのが原因で、茶褐色やグレーになります。歯髄を取った後の処置や歯髄がどの程度傷んでから取ったかによって、変色度合いも変わります。
歯の成長期における薬剤の服用
歯がまだ生えていない時期
テトラサイクリンやミノサイクリンなどの抗生剤を服用したために、歯がグレーや暗紫色のシマシマになってしまう病気があります。テトラサイクリン歯と呼ばれる変色です。
永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい歯の色が濃くなったり歯に縞模様ができたりします。色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色などさまざまです。いずれにしても色が濃い場合には歯のクリーニングやホワイトニングだけでは、白くする事が難しい場合があります。
また、エナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することもあります。この白斑はホワイトニングを行うことによって逆に目立つ場合があり注意が必要です。軽い場合はホワイトニングで改善できますが、変色が強い場合は改善しきれない場合もあります。
加齢による変化
歯にはエナメル質の内側に象牙質という層があり、さらにこの内側を歯の神経と血管が通っています。生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしているのですが、肌の老化と同じで新陳代謝により年々この色が濃くなってきてしまいます。
またエナメル質も毎日の歯磨きや歯軋り、毎日の食事などで薄くなり内側の象牙質の色が強く表面に出るようになります。
この二つの相互作用により、歯の色が全体的に黄色く、茶色がかってくるのが、加齢による歯の変色です。また、紫外線によっても歯の色が濃くなることがあります。
その他
エナメル質形成不全、象牙質形成不全などの先天的な原因によるもの、歯科材料の変質などもあります。
飲食による着色
タバコはもちろん、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーラなどの飲み物、カレーなど香辛料の強い食べ物、チョコレートなど日常口にしているものでも色素が歯についてしまいます。また、口紅も注意が必要です。
虫歯によるもの
初期虫歯は白くにごった色になり、表面がざらざらしてきます。表面だけの初期虫歯であればティースポリッシングによってきれいにすることができますが、さらに進行すると茶褐色や黒っぽくなってきます。こうなってくると虫歯を削って詰めなければなりません。
また、虫歯の治療で詰めた金属が原因で歯が黒くなることがあります。この場合は原因となっている金属をはずし、黒くなってしまった部分をすべて削り取り白い材料で詰めなおす必要があります。これら虫歯が原因で起こってしまった変色には残念ながらホワイトニングの効果がありません。歯を白くする場合にはこれらの治療を済ませてからホワイトニングに移ります。歯の変色の原因には少数のものを含めるとまだまだあります。
■治療法
審美歯科治療の歴史は古く、技術の発展とともにさまざまな治療方法が施されてきました。ここでは代表的な治療方法をご紹介します。
歯についた汚れを落とすクリーニング(PMTC)
歯科医院で行う、機械的なクリーニングです。普段のケアでは困難な部分まで、徹底して清掃しますので、汚れや細菌の付きにくい、清潔な口内環境がつくられます。
歯の色を改善するホワイトニング
過去、虫歯の治療などで既に神経を除いた歯に対して行う方法です。歯の中にお薬を入れて歯を漂白します。
ホームホワイトニング
直接歯にお薬を塗って処置します。自宅で行う漂白方法です。(症状によって使用時間が異なります)
直接歯にお薬を塗って処置します。歯科医院で行います。(症状によって回数が異なります)
セラミックなどの特殊材料による被せ物
歯を一層削り、表面にきれいな被せ物をかぶせて色や、形、歯並びを整える方法。
■ラミネートベニア
前歯などで表面を一層削り、その部分のみをセラミックで覆い、色や形を整える。
■メタルボンドクラウン
金属の裏打ちの上にセラミックを焼き付けて作る被せ物(クラウン)。
■オールセラミッククラウン
強度のあるセラミックの上に、透明感のあるセラミックを焼き付けて作られるクラウン。
歯列矯正
矯正装置を歯につけて、時間をかけて歯を徐々に動かす方法。症状によっては、歯の裏側に装置をつけて目立たないように治療する方法や、マウスピースを利用した矯正方法などもあります。
レーザー治療
歯肉についてしまったしみなどをレーザーを使って落としていく治療。金属や、喫煙による着色に効果があります。
■治療の流れ
審美歯科の基本的な治療の流れ
審美歯科治療を行うにあたっての大まかな手順をご紹介します。
歯の症状、ご予算、患者様のご希望により方法は様々ですが、ここではどの治療にもあてはまる基本的な流れをご紹介します。
1.カウンセリング
悩みをもっている部分についてよく相談し、どの治療法が適当であるのか、その利点と弊害について、治療時間・期間、費用についてしっかりと説明してもらいましょう。きちんと納得のいく説明を受けてから審美歯科の治療を受けることが重要です。疑問点がある場合には、怖がらずにきちんと質問しましょう。質問に答え、しっかりと説明してくれる信頼のおける歯科医院に通ってください。
2.診断
レントゲン撮影や、歯周のポケット診査などを行って根本的な病気の有無を診査します。虫歯や、歯周病といった病気がある場合には、審美治療の前にそれらの治療を優先させることもあります。
3.必要があれば、虫歯治療などの基本的な治療
虫歯や歯石のクリーニングが必要であれば、それらお口の中の病気自体を治療することが先決です。きちんとした組織に戻してから審美治療を行います。
4.ホワイトニングや、歯の形成・型取りなどの治療
お口の中が健康な状態になったら、薬液を使用するホワイトニングや、歯の型取りなどの治療を行います。
5.治療完了
納得のいく色や形に仕上がっているかを確認します。ご満足いかない場合には、具体的に気になる部分についてきちんと医師に伝えましょう。
6.メインテナンス
一度きれいになっても、歯をそれまでと同じ扱いをしていては元に戻ってしまうこともあります。定期的に歯科医院でのメインテナンスに通い、日ごろのご自身のお手入れも欠かさないように気をつけましょう。
■審美歯科の事例
審美歯科治療の種類
審美歯科には、歯を綺麗にするPMTC、歯を白くするホワイトニング、特殊素材を用いて歯の見た目を大幅に改善するセラミック治療のほか、歯列矯正やレーザー治療も含まれます。その中から、各自の症状、希望に合わせた治療を選ぶことで、今よりずっと美しい歯を手に入れることができるでしょう。
審美歯科の様々な治療法
PMTC (Professional Mechanical Tooth)
歯に沈着した汚れを落とし、磨きあげるクリーニング法です。
ホワイトニング
・ホームホワイトニング
直接歯にお薬を塗って処置します。自宅で行う漂白方法です。
・オフィスホワイトニング
直接歯にお薬を塗って処置します。歯科医院で行います。
・ウォーキング ブリーチ
歯の中にお薬を入れて歯を漂白します。
セラミック
・ラミネートベニア
歯の表面を削り、その部分のみをセラミックで覆い、色や形を整えます。
・メタルボンド クラウン
金属の裏打ちの上にセラミックを焼き付けて作る被せ物(クラウン)です。
・オールセラミック クラウン
強度の高いセラミックの上に、透明なセラミックを焼き付けて作るクラウンです。
歯列矯正
矯正装置を歯に装着し、時間をかけて歯を徐々に動かす方法です。
レーザー治療
歯肉についてしまったしみなどをレーザーを使って落としていく治療法です。
■審美歯科の種類
プロによる歯の掃除 PTMC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)
日頃の自分の歯ブラシでは落とすことのできない歯垢(プラーク)や歯石、茶渋、ヤニなどを歯科医院で機械的に取り除き、ペーストを使ったポリッシング(研磨)、空気と研磨剤による微細な研磨、フッ素塗布などを行うケアです。
各歯科医院によってメニューは多少異なります。いわゆる、歯の「エステ」という感じです。
歯の色を改善するホワイトニング
神経を除いた歯
虫歯治療などで、神経(歯髄)を取り除いた歯の場合、歯の中に漂白剤を入れて、中から白くするウォーキングブリーチ法があります。
神経が生きている歯
歯の神経がある場合は、歯表面に漂白剤を塗って歯を白くします。
歯表面のホワイトニングの方法
ホームホワイトニング
個人用のマウスピースを作成し、そこにお薬を入れて一日数時間、数日間装着する方法。(症状によって使用時間が異なります。)
オフィスホワイトニング
歯科医院で、直接歯にお薬を塗って処置する方法。(症状によって回数が異なります。)
一度ホワイトニングをした歯の色も、個人差や生活習慣によって異なりますが、時間が経つと元に戻ることがあります。
セラミックなどの特殊材料による被せ物
歯を一層削り、表面にきれいな被せ物をかぶせて色や、形、歯並びを整える方法です。
なかでもオールセラミックは、自然な光を透過する優れた美しさだけでなく、硬すぎて他の歯を傷つけることもない、強さとしなやかさまでも兼ね備えた理想的な材料です。
セラミックを使った被せ物の種類
ラミネート
前歯などで表面を一層削り、その部分のみをセラミックで覆い、色や形を整える。材質は、生体親和性のあるアルミナや、ジルコニアが多く用いられている。
メタルボンドクラウン
金属の裏打ちの上にセラミックを焼き付けて作る被せ物(クラウン)。 強度もあるため、歯に近い色合いを出すクラウンとしては従来この方法が用いられてきた。 欠点としては、経年的に歯肉が下がった場合に被せた歯の根元に金属の色がでてくる可能性があること、金属の裏打ちがあるためのため、透明感を出すのが難しいことなどが挙げられる。
オールセラミッククラウン
強度のあるセラミックの上に、透明感のあるセラミックを焼き付けて作られるクラウン。かつては、強度が無いと言われていたが、最近は材料の改良により、奥歯にも用いることができるようになってきている。歯肉が下がっても、金属が出る心配が無く、金属アレルギーの心配も無い。
歯列矯正
矯正装置を歯につけて、時間をかけて歯を徐々に動かす方法。
歯の表面に、ブラケットと言われる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯に力をかけていきます。
症状によっては、歯の裏側に装置をつけて目立たないように治療する方法や、マウスピースを利用した矯正方法などもあります。
レーザー治療
歯肉についてしまったしみなどをレーザーを使って落としていく治療。金属や、喫煙による着色に効果があります。
■クリーニング
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)
日頃の歯ブラシのケアだけでは落とすことのできない歯垢(プラーク)や歯石、茶渋、ヤニなどを機械的に取り除き、ポリッシング(研磨)、空気と研磨剤による微細な研磨、フッ素塗布などを行うケアです(各歯科医院によってメニューは多少異なります)。
特に、歯の表面に付着し成熟した歯垢は、多種多様の細菌が複雑にからみあった「バイオフィルム」を作り出しており、歯ブラシではなかなか取り除くことができません。
また、他の異物の侵入を拒否する性質があるため、ぬり薬、うがい薬などの効果もない場合があります。(※右図)
また、歯石となって歯にこびりついてしまった細菌の塊りも歯ブラシでは落とすことができません。
これらの汚れをつけたままにしておくと、歯周病や口臭の原因となったり、それらによって歯ぐきが腫れる、歯が動揺するなどの症状が出てくることもあります。食べ物による着色や、タバコのヤニも同様に歯ブラシだけではきれいに落とすことができません。
それらの汚れを一気に落とし、ピカピカに磨き上げるのがPMTCというクリーニングです。
このクリーニングは、歯科衛生士さんが得意な処置ですので、歯科衛生士さんがやってくださることも多いと思います。
いずれにしても、汚れを見極めしっかりと落とすのは「プロフェッショナル」による処置です。
PMTCの流れ
1.特殊な材料による染め出し
歯医者さんでピンク色にお口の中を染められた経験のある方もいらっしゃるでしょう。あの染色によってバイオフィルムがどこに形成されているか、歯磨きの苦手な部位などがはっきりとわかるのです。
まずは、それらをご自分の手でブラッシングしていただくこともあります。日頃の歯ブラシの参考にもなりますし、術者も汚れの位置が明確にわかるので染め出しをすることが多いでしょう。
2.超音波の機械による歯石や着色の除去
超音波の出る洗浄器で歯石や着色などのこびり付いた汚れを落としていきます。
音や歯に当たる感覚が嫌いな方も多いと思いますが、効率良く早くきれいにできるのが特徴です。
ただ、部位によってはしみて痛い場合もありますので、そのときには術者へ伝えてください。
3.機械による歯面の研磨
研磨のやり方は歯科医院によって様々に工夫されていると思います。歯磨き剤のペーストを利用した方法や、塩の微細な粒子を吹き付けるような研磨の機械を利用することもあります。
超音波で小さな傷が歯面にできているので、この仕上げの研磨はとても重要です。
4.フッ素塗布
最後に虫歯予防のフッ素塗布をしてくれる歯科医院も多いと思います。
フッ素は歯の質を強くしてくれる材料で、歯の形成期に飲んだり、塗ったりするのが一番効果がありますが、大人に塗っても多少の効果が得られると考えられています。
■ホワイトニング
ホワイトニングとは長い間取りきれなかった汚れが、歯の色そのものを変色させてしまい、 クリーニングをしてもくすんだ状態の方や、歯の黄ばみが気になって口をあけることがコンプレックスになってしまっている方、先天的に歯の色が黄色っぽい、茶色っぽいなどの悩みを抱え、 ご自身の元々の歯の色よりも白くしたいという方にはお勧めの治療です。 痛みや不快感はなく、リラックスした状態で治療して頂け、 施術を受けられる度に白くなる歯にきっとご満足頂けます。
ホワイトニングの方法
1.ウォーキング・ブリーチ
ウォーキング・ブリーチとは神経を除いた歯に適応できる漂白方法で、歯の中に漂白剤(30%過酸化水素水と過ホウ酸ナトリウムの混合物)を入れて、歯の中から象牙質の着色を落とし、白くする方法です。 保険の適応もあるので、比較的安価に行え、効果も出やすいのが特徴です。歯の根の治療がしっかり施されていることが前提となりますので、根の治療が必要な場合には、 まずその治療を完成させてから行います。
2.ホーム・ブリーチ
ホーム・ブリーチとは個人用のマウスピースを作成し、そこに薬を入れて一日数時間、数日間装着し、歯の表面から漂白する方法です。
(症状によって使用時間が異なります。)自宅でできる処置なので、比較的簡便なのが特徴です。ただ、患者様が自己管理の元で行う治療ですので、規定時間以上に使用してしまうことで歯の表面が弱くなるなどの弊害が出る可能性がありますので、注意が必要です。
3.オフィス・ブリーチ
オフィス・ブリーチとは歯科医院で、直接術者によって歯に薬を塗って歯の表面から漂白する方法です。(通常2、3回以上行います。症状によって回数が異なります。)術者が医院で行う治療ですので、過剰な使用によって歯を傷つけたりする心配はありません。 治療時間内に効果を見ることができるのも一つの利点と言えるでしょう。 この他にも、漂白剤を加熱したり、レーザーを照射する方法などもありますが、作用機序はほぼ同じと言えるでしょう。
ホワイトニングの注意事項
・ホワイトニングをやりすぎた場合の弊害
ホワイトニングはいずれも歯に強いお薬を作用させて行う治療ですので、やりすぎには十分な注意が必要です。「やりすぎ」た場合には、歯の表面がもろくなる、虫歯になり易くなるなどの弊害が出ることもあります。
また、一度ホワイトニングをした歯の色も、個人差や生活習慣等の影響により、時間が経つと元に戻ることがあります。
・ホワイトニングが効かない場合
アマルガム充填という昔に使用していた虫歯の詰め物や、金属の土台などから染み出た金属物質が象牙質に入り込んで着いてしまった変色はホワイトニングでは漂白することができません。
また、もともとのご自分の歯が少ししか残っていないような場合、周囲の歯肉を傷つける危険があるような場合にはホワイトニングを適用できないことがあります。
■オールセラミック
理想の素材セラミック
オールセラミックは、自然な光を透過する優れた美しさだけでなく、硬すぎて他の歯を傷つけることもない、強さとしなやかさまでも兼ね備えた理想的な材料です。金属を一切使わないため、金属アレルギーの方にも安心してご利用いただけるという利点もあります。また、お口の中の歯肉とのなじみも良いため、かぶせ物周辺の歯肉の健康も維持できます。オールセラミックは、お口の中のどの部分にも、様々な形で装着できますので、歯科医院でよく相談し、あなたのお口に合った最善の治療法を見つけてください。
従来の素材とオールセラミックの違い
オールセラミックは、天然の鉱石を利用しており、従来素材の欠点を補い、金属を使わないという大きな特徴をもって注目されています。冠の全てをセラミックで作り上げるため、これまでその強度が問題となっていましたが、最新の技術によって、ジルコニアなどの強度にも優れた材料が開発され、奥歯の力のかかる部分にも利用できるようになりました。
従来の素材
・金属
これまで、歯のかぶせ物には金属を利用することがほとんどでした。食事や運動をするとき、歯には自分の体重くらいと言われるほどの大きな力がかかります。本来生まれ持った自分の歯は、その大きな力を支えるため、水晶に匹敵するといわれる硬さを備えています。 天然の歯を被せる必要が生じて、その換わりとなる材料を探すとき、その硬さを補う人工のかぶせ物には金属を使うしかありませんでした。
・メタルボンドクラウン
白い被せ物を作るときにも、ポーセレンを金属の枠組みに焼き付けて作る陶材焼付け冠(メタルボンドクラウン)という冠が長い間使用されてきています。この冠が従来、審美修復の王道と言えるでしょう。しかし、金属の裏打ちをした冠は経年的に金属が露出して歯肉との境目が黒く見えたり、自然な歯の輝きが思うように出ないなどの欠点もありました
■ラミネートベニア
ラミネートベニア法とは
歯の色が気になる、前歯に隙間があって気になる、前歯の形をもう少しバランスよくしたい、少しだけ歯並びを直したいけれど時間がかかるのは嫌だ、などと悩まれている方に適している治療が、ラミネートベニア法です。ラミネートベニア法は、歯の表面を薄く削り「付け爪」の感覚で、薄いセラミックを歯の表面に貼り付けることにより、理想的な色・大きさ・バランスで前歯を作り上げます。歯へのダメージも最小限であり、仕上がりもごく自然に出来上がります。ホワイトニングと比較して、 治療後の変色や着色もほとんどありません。
ラミネートが適応される症状
・適応される症状
変色した歯、着色の著しい歯
テトラサイクリン、フッ素などの薬物によるもの、先天的な遺伝によるもの、神経を抜いた歯の変色など
虫歯
浅く、広範囲な虫歯になってしまった場合。一本の歯に数箇所の虫歯ができてしまった場合、など
歯の形が不ぞろい
極度に小さい歯や、形が整っていない歯など
軽度に歯並びの悪い場合
極度に小さい歯や、形が整っていない歯など
適応されない症状
咬む力が極度に強い人
顎の力が強いと、貼り付けたセラミックが破損し、はがれる可能性があります。
お口の中の衛生状態の悪い人
お口の中の衛生状態が悪いと、セラミックの寿命が短くなる場合があります。
セラミックを貼る土台が残っていない人
セラミックを貼るための土台となる歯が残っていなければ、適応できません。
重度に歯並びの悪い人
極端に歯並びが悪い場合、隣の歯とぶつかり、セラミックが破損する場合があります。
■クラウン
保険適用されるクラウン
虫歯の治療の後に冠(クラウン)を被せることになったら、通常の保険治療の範囲では、歯の種類に合わせて以下のような方法で治します。
プラスチックは色が限定されていることと、時間が経つと変色してくる欠点があり、また奥歯にプラスチックの冠を利用した場合には、壊れやすく長くもたないという欠点もあります。
クラウンの比較
透明感のある自然な歯を被せて治すためには、自費の治療となっている陶材焼付け冠(メタルボンド)や、オールセラミッククラウンを利用する方法があります。
いずれもセラミックを利用することで、時間が経っても色がくすむことはありません。
弾性率も天然の歯に近いため、咬み合う歯にも優しい材料です。
メタルボンドクラウン
構造:セラミックを金属の枠組みに焼き付けて作る冠
利点:強度があるため、咬む力の強い患者様でもある程度使用可能。
欠点:経年的に金属が露出して歯肉との境目が黒く見えてくる。元の歯や咬み合わせの状態によっては、自然な歯の透明感が思うように出ないことがある。
オールセラミック
構造:冠の全てをセラミックで作り上げる冠
利点:自然な光を透過する優れた美しさをもつ。金属を一切使わないため、金属アレルギーの方にも安心。歯肉とのなじみも良いため、かぶせ物周辺の歯肉の健康も維持できる。
欠点:はぎしりのある患者さん、咬み合わせの状態などによっては、利用できない場合がある。
この他にも、ゴールドの冠も自費の治療に入ります。ゴールドは自然な柔らかさを持つため、歯に最も優しい材料と言えます。
■レーザー
歯科用レーザーとは
歯科用レーザーは医療用レーザーの一つで、痛みが少なく治療できるのが最大の利点です。ムシ歯や歯周病などの治療や、歯肉の着色を落とすなどの審美歯科に応用されています。歯科におけるレーザーの応用は1960年代より活発に行なわれてきました。当初はルビーレーザー等のハードレーザーの応用実験が行なわれていたが、歯牙組織に対して熱変性を起こすなどの問題がありました。この問題点を解決すべく、現在ではレーザーをパルス化することによって熱エネルギーの蓄積を抑えたネオジウム・ヤグ(Nd:YAG)レーザーやCO2レーザー、半導体レーザー、エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザーが、さらに最近ではパルス方式をハイドロキネティック方式に置き換えたEr.Cr;YSGGレーザーという新しい装置が開発されています。
レーザーはムシ歯の黒く蝕まれた湿った部分に照射すると、それらの部分だけに反応して瞬時に焼き飛ばします。しかし、ムシ歯以外の部分へのダメージはありません。また、殺菌効果が高いので難しかった根っこの治療にもレーザー治療は効果を発揮します。痛みもなく、治療期間も大幅に短縮できます。
適応される症状
レーザー治療は以下のような症状にも、広く応用されています。
ただ、日本におけるレーザー治療の費用は、保険治療で認められていないのが現状です。
レーザー治療が適応される症状
虫歯の治療
・根の治療
・知覚過敏症への処置など
・歯肉の着色を落とす処置
・レーザー麻酔
・顎関節症の治療
・歯肉への殺菌処置
・口内炎への処置
・骨に対する手術装置
■審美歯科の費用
保険適用外の治療が多い審美歯科治療で気になるのは、費用の面です。もちろん、症状によっては保険が適用される場合もあります。 歯は人それぞれ状態が違いますが、審美歯科では各人に最適な治療を選択します。そのため、費用も人それぞれ、症状によって大きく異なってきます。下記に提示する金額は、あくまで目安としてお考えのうえ、治療を検討している方は是非お近くの歯科医院にご相談ください。
治療法別の費用概算
PMTC (Professional Mechanical Tooth )
5,000円前後。 メニューにより異なります。
ホワイトニング
・ホームホワイトニング
治療終了まで30,000円前後。 症状により異なります。
・オフィスホワイトニング
治療終了まで50,000円前後。 症状により異なります。
・ウォーキング ブリーチ
保険適用により数千円
セラミック
・ラミネートベニア
1本7〜10万円前後
・メタルボンド クラウン
1本10万円前後
・オールセラミック クラウン
1本10〜15万円前後
歯列矯正
100万円前後。 症状、方法により異なります。
レーザー治療
1回数千円。 症状により異なります。
■審美歯科の保険適用範囲
審美歯科と保険について
審美歯科は一般歯科治療とは異なるため、保険が適用されないものが多いといえます。ただ、治療内容によっては、適用される場合もあるので確認が必要です。
保険適用される治療法
PMTC
(Professional Mechanical Tooth)
ホワイトニング
・ウォーキング ブリーチ
※ ただしメニューによっては適用されない場合もあります。
保険適用されない治療法
ホワイトニング
・ホームホワイトニング
・オフィスホワイトニング
セラミック
・ラミネートベニア
・メタルボンド クラウン
・オールセラミック クラウン
歯列矯正
レーザー治療
保険が適用されるか否かは、治療内容によって決まります。
審美歯科治療をお考えなら、まずはお近くの歯科医院にご相談頂いたうえで、保険の適用についてもおたずねください。
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